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大和の昔話 第十三話(奈良市)

神社仏閣や遺蹟など歴史が深い世界には、由来、伝説、昔話など色々あります。
幼い頃に毎週放送されていた昔話が大好きでした。
昔の人たちの考え方、捉え方などを感じさせてくれる大切なお話だと思っています。

色々な参考資料をもとに写真と共にお伝えしていきたいと考えています。
では第十二話をお話しさせていただきます。

宝蔵院流の槍

今の奈良の国立博物館の西方に、昔、興福寺の一院である宝蔵院というお寺がありました。ここの胤栄(いんえい)という人は、坊さんであるが槍の術を好み、武士四十人あまりと勝負をして、勝ち抜こうとしましたが、目的は達せられませんでした。

ところがある年、春日明神が夢に現れ、磬(けい・仏教伝来とともに日本に伝えられた法具)と鎌槍と地蔵仏の三つを与えられました。それから胤栄は、猿沢池にうつる月の影を突いて練習し、ついに宝蔵院流の槍術を感得したといいます。

~奈良市・国立博物館

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